水質測定器
水質測定器についてお問い合わせの多いご質問と回答をご紹介しています。
- pH値(ピーエイチ)とはどのように測定できますか?
-
pH値は水の性質を知る為の一つの目安として使われ、水の酸性、アルカリ性の程度を示します。7は中性であり、7より小さいと酸性が強くなり、7以上になるとアルカリ性が強くなります。pH計HM-20P、HM-30P等を使って測定可能です。どの計測機器を選べば良いか分からない場合など、お気軽にお問い合せ下さい。
- 濁度とは?
-
濁度とは、水の濁りの程度を示すものです。
濁度0が透明で、数値が大きくなるほど濁りがひどいということです。
- 水の濁度の単位にmg/LとNTUがありますが、違いを教えてください。
-
日本工業規格JISにおいて、濁度の単位は「度」と定められています。精製水1L中に、標準物質であるカオリンまたはホルマジン1mgを含む場合と同じ程度の濁りを、「濁度1度」または「1mg/L」としています。
例えば濁度10mg/Lであれば、カオリンまたはホルマジンが精製水1Lに10mg混ざった時と同じ程度の濁り具合であるという意味になります。NTU(比濁法濁度単位(散乱光測定での濁度単位))について、JIS K0101(工業用水試験方法)やJIS K0801(濁度自動計測器)では、ホルマジン標準液が採用されています。「NTU」はアメリカで用いられている濁度単位であり、ホルマジン標準液に基づくものなのです。
- 濁度計にて水道水で0調整をしていますが、数値がふらついて安定しません。解決策はありますか?
-
センサー面(発光部)に気泡または異物の付着が考えられます。センサーを上下し気泡を取り除くか、発光部の窓をウェース等で拭いてください。
- 浮遊物質量【SS】とは?
-
浮遊物質量は、``Suspended Solids(SS)``の略称で、主に工場排水などの水質管理で使われる指標の一つです。具体的には、水に溶け切らず濁りの原因となる直径2mm以下の粒子の総量を指します。
測定は、一定量の水をろ紙でこし、残った物質を乾燥させて重量を測定します。この数値が高いほど、水の濁りが強いことを示します。
- 溶存酸素【DO】とは?
-
水中に溶け込んでいる酸素のことで、水質の良し悪しを判断する代表的な指標のひとつです。溶存酸素の量は、水温・塩分濃度・気圧によって変化し、水温が上がると酸素の溶解度は低下します。
溶存酸素が少なくなると、水生生物が生きにくくなったり、水質が悪化する原因にもつながります。また、光合成の原料にもなるため、水中の環境バランスを保つ上で非常に重要な要素です。
- 電機伝導率【EC】とは?
-
電機伝導率は、物質がどれだけ電気を通しやすいかを表す指標です。単位はミリジーメンス毎メートル(mS/m)で表され、電気伝導率が高いほど電流が流れやすくなります。また、水の電気伝導率は水に溶解する無機塩類の量に概ね比例するため、水質の良否や濃度を判断する指標として用いられます。以前はμS/mがよく用いられていましたが国際単位系ではmS/mが用いられます。μS/mは10×mS/mで換算できます。