レーザー距離計の使い方を徹底解説!測定原理や種類・選び方まで

レーザー距離計は、レーザー光を利用して対象物までの距離を瞬時に測定できる便利な測定機器です。非接触で測れるため、1人でも正確な測定がしやすく、建築現場やリフォーム、DIYなど幅広い場面で活用されています。

しかし、レーザー距離計にはいくつかの測定原理や種類があり、用途に合わない機種を選ぶと精度や使い勝手に不満を感じることもあります。当記事では、レーザー距離計の基本的な仕組みや用途別の種類、正しい使い方などを解説します。初めて導入を検討している方はもちろん、機種選定で迷っている方はぜひご覧ください。

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1. レーザー距離計とは?測定原理も解説

レーザー距離計とは、レーザー光を測定対象に照射し、その反射光をもとに距離を算出する測定機器です。巻尺やメジャーと異なり、非接触で素早く正確に距離を測れる点が特徴です。測定原理にはいくつか種類があり、用途や測定距離によって適した方式が異なります。

ここでは、レーザー距離計の基本を理解するために、3つの測定原理を分かりやすく解説します。

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1-1. 三角距離方式

三角距離方式は、三角測量の原理を応用した測定方法です。レーザー光を対象物に照射し、その反射光を受光レンズを通して受光素子(CMOSやCCD)に取り込みます。対象物までの距離が変わると、反射光が受光素子上に結像する位置が変化します。この結像位置のズレを解析することで、距離を算出します。

この方式は、数十mmから数m程度の比較的短距離測定に強く、高精度な測定が可能なので、工場での位置測定や部品の変位測定、室内でのDIY用途などで多く使われています。一方で測定距離が長くなると誤差が大きくなりやすく、屋外の長距離測定には不向きです。

高精度ではあるものの測定範囲が限定される点が、三角距離方式の特徴です。

1-2. 位相差距離方式

位相差距離方式は、レーザー光に一定の周期で変調を加え、対象物から反射して戻ってきた光との位相のズレを測定する方法です。レーザーは光速で進むため、距離に応じて反射光にはわずかな時間差が生じます。この時間差を「位相のずれ」として捉え、距離に換算します。

この方式は中距離から長距離の測定に向いており、一般的なレーザー距離計で多く採用されています。高い測定精度と安定性が特徴で、建築現場や設備点検、屋外測定など幅広い用途に対応できます。ただし、基本的な測定範囲は1つの波長内に制限されるため、複数の周波数を組み合わせて測定範囲を拡張する技術が用いられています。

1-3. 光パルス方式

光パルス方式は、非常に短い時間幅のレーザー光をパルス状に照射し、対象物から反射して戻ってくるまでの時間を直接測定する方法です。

光パルス方式は、数十mから数百m以上の長距離測定に適しており、測量機器やLiDAR(レーザーレーダー)などにも用いられています。反射光の強さだけでなく、パルスの時間幅や受光部の応答速度が測定精度に影響します。長距離でも測定できる反面、装置構成がやや複雑で、近距離では位相差方式に比べて精度が劣る場合があります。広範囲の距離測定が必要な場面で力を発揮する方式です。

2. レーザー距離計の種類

レーザー距離計は、使用する環境や目的に応じていくつかの種類に分けられます。代表的なのが「屋内用モデル」「屋外用モデル」「付属機能付きモデル」の3タイプです。ここでは、それぞれの特徴を整理し、どのような場面に向いているのかを分かりやすく解説します。

2-1. 屋内用モデル

屋内用レーザー距離計は、最大測定距離が約50~70mのモデルが主流です。室内での使用を前提としており、内装工事、リフォーム、不動産の採寸、DIY作業などで広く利用されています。屋外用に比べると測定距離は短めですが、構造がシンプルなため操作が分かりやすく、初めて使う方でも扱いやすい点が特徴です。

一方で、太陽光の影響を受けやすく、屋外や明るい場所では正確な測定が難しい場合があります。屋内専用モデルは、使用環境を限定することでコストと扱いやすさを重視したタイプです。

2-2. 屋外用モデル

屋外用レーザー距離計は、長距離測定に対応できる高性能モデルです。太陽光の下でも反射光を正確に捉えられるセンサーを搭載しており、建築現場や土木工事、土地測量などの業務用途で多く使われています。近年は技術の進歩により、屋外でも安定した測定が可能な機種が増えています。

一般的なDIY用途にはオーバースペックになる場合がありますが、屋外での正確な距離測定が必要な場合には欠かせないタイプです。

2-3. 付属機能付きモデル

付属機能付きモデルは、距離測定に加えてさまざまな機能を搭載したレーザー距離計です。代表的な機能には、角度測定、勾配測定、面積・体積計算、標高差測定などがあります。測定結果を自動計算できるため、手計算の手間を減らし、作業効率を高められます。

さらに、Bluetooth機能によるスマートフォン連携や、GPS、防塵・防水性能を備えたモデルもあります。暗所で使いやすいバックライト付きや、よく使う機能を登録できるモデルもあるので、用途に応じて機能を選びましょう。

3. レーザー距離計の使い方

レーザー距離計の操作はシンプルで、基本的な手順を押さえれば誰でも短時間で正確な距離測定ができます。ここでは、初めて使う方でも迷わないよう、レーザー距離計の基本的な使い方を3つのステップに分けて解説します。

3-1. 電源を入れて測定基準を設定する

まずはレーザー距離計本体の電源を入れます。直線距離を測る場合は、電源を入れた状態ですぐに測定できる機種が一般的です。

次に、測定の基準点となる「起点」を設定します。多くの機種では本体の後端が起点に設定されていますが、先端を起点に変更できるモデルもあります。壁に本体を密着させて測る場合は後端起点、途中の位置から測る場合は先端起点が適しています。測定環境に合わせて基準点を正しく選ぶことで、誤差の少ない測定結果が得られます。

3-2. 測定対象に向けてレーザーを照射する

測定基準を設定したら、本体を起点となる位置にしっかり固定し、測定ボタンを押してレーザー光を照射します。測定したい終点である壁面やターゲット板の中心に、レーザーが正確に当たるよう調整してください。

屋外や明るい場所では反射光が見えにくくなることがあるため、ターゲットプレートを使うと測定しやすくなります。また、手ブレによる誤差を防ぐため、必要に応じて三脚を使用するのも有効です。

3-3. 測定ボタンを押し計測結果を確定させる

レーザーが終点に正しく当たった状態で、再度測定ボタンを押すと計測が完了します。距離はディスプレイに即座に表示され、多くの機種では測定値が自動で確定されます。表示された数値を確認すれば、距離測定は完了です。

なお、機種ごとに操作方法やボタン配置が異なるため、詳細な設定や応用機能を使う際は取扱説明書を確認しましょう。

4. レーザー距離計の選び方

レーザー距離計を選ぶ際は、まず使用環境に合った測定距離の範囲を確認しましょう。室内や住宅リフォーム用途であれば30m程度、建設現場や倉庫では100m前後、土木工事や屋外測量では100m以上対応のモデルがおすすめです。

次に、測定精度と安定性をチェックします。一般的なレーザー距離計は±2mm程度の精度が標準ですが、高精度を求める場合は±1mm以下のモデルを選ぶと安心です。屋外で使用する場合は、反射性能やレーザーの視認性が高い機種が測定ミスを防ぎます。

必要であれば、どのような付属機能がついているのかも確認します。面積・体積計算機能やピタゴラス機能があれば、直接測れない距離や高さも自動算出できます。Bluetooth連携によるデータ保存や、バックライト、傾斜センサーの有無も作業効率に影響します。

まとめ

レーザー距離計は、測定原理や機種の特性を理解することで、作業効率と測定精度を大きく向上させられる測定機器です。三角距離方式は短距離で高精度、位相差距離方式は汎用性が高く、光パルス方式は長距離測定に強いなど、それぞれに適した用途があります。

また、屋内用・屋外用・付属機能付きモデルといった種類の違いを把握することで、無駄のない機種選びが行えるでしょう。用途に合ったレーザー距離計を選べば、測定作業の負担を減らし、正確でスムーズな作業が可能となります。

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