
第22回目は、ソーキ「オリジナル商品」についてです。
今回は、ソーキで扱っている『オリジナル商品』について説明していきます。“測量機を使ったソーキオリジナルな自動測量システム”となります。
オリジナル商品?
『オリジナル商品』・・・現場(特に土木工事)において、測量機を使って従来は手動で計測していた事を、システムを使って自動で計測する 『自動計測システム』商品です。測量機、パソコン(プログラム)、通信機などから構成されています。
自動で計測する目的
・手動でやる時には、時間と人数がかかってしまう。(現場職員の数が減ってきている。)
・手動での人為的ミスや誤差が減る。
・計測してきたデータを解析、グラフ作成などの処理が自動でできる。
・人力では計測できない場所も計測できる。(車が常に走っている高速道路上の変位計測、列車が通っている線路の計測等)
既に紹介してきたオリジナル商品
ニュースレター第11回 『情報化施工』
①AFNav・・・道路舗装で使用するアスファルトフィニッシャーのマシンコントロールのシステム
②SFNav・・・コンクリート舗装で使用するコンクリートフィニッシャーのマシンコントロールシステム
③TENav・・・土工事での盛土の締固め(転圧)管理システム
ニュースレター第14回 『海上工事』
①ジオモニ・・・トータルステーションにズームカメラを一体化させ、その映像を遠隔でモニター(運転席)で監視できるシステム
②Zero Guide Navi・・・陸上部に据えた自動追尾式トータルステーションを使って、海上に設置する。ケーソン、杭、テトラポットなどを誘導するシステム
ニュースレター第16号 『推進・シールド工事』
①推進自動測量システム・・・管の中に数台のトータルステーションを配置し、お互いの位置を自動測量し、推進の先端位置(掘削機)の位置を正確かつ短時間に算出するシステム
②Jeppy・・・小口径(直径の小さい(80cm以下)、トータルステーションも置けない)の管の中に数台のカメラを配置し、カメラで撮影した隣接のカメラターゲット位置から相互の角度、位置を計算して先端の掘削機の位置を算出するシステム
システム配置概要図
変位を計測するオリジナル商品?
変位を計測する場面はいろいろなケースがあります。従来、人力でやっていた計測を自動で行う計測システムがソーキにあります。
○道路路面の変位測定
高速道路の下を掘削して横断する道路を作ったり、道路の横を掘削したりする時には、道路の路面が沈んだり(沈下)、盛り上がったり(隆起)したりする可能性があります。従来の変位計測では人力でオートレベルを使って計測をやっていましたが、車が走っている状況でスタッフを持って計測するのは不可能です。しかし、下記の商品を使えば自動で計測できます。
【Road Man】トータルステーションのノンプリズム計測機能を利用して、路面の沈下隆起などの変状を自動で定期的に計測するシステム
○鉄道軌道の変位測定
線路の近くで掘削したり、工事を行う場合その影響で線路(レール)の高低や通りが変状したりする可能性があります。線路が変状をきたすと、当然、列車の脱線などの大事故につながります。
従来の変位計測は人力で特殊な計測器を使って計測をやっていましたが、下記の商品を使えば自動で計測できます。
【Rail Man】トータルステーションで線路に付けたターゲットを自動で定期的に計測するシステム
○構造物のたわみ変位測定
護岸堤防、ダム、滑走路などの構造物周辺、近傍で工事を行う場合、その構造物へ急激な変状を及ぼす可能性があります。その変位を24時間連続遠隔監視することにより、リアルタイムでの注意喚起が可能になります。
【Loop Man】トータルステーションを使って、計測する構造物に取り付けたプリズムを自動で定期的に計測するシステム
港湾構造物変位(地盤改良の影響監視)
ダム・法面変位
○道路路面の変位測定
道路橋の上を車両が通過した時や、鉄道橋の上を列車が通過した時の橋のたわみを計測するシステム(たわみを計測する目的は、たわみの数値によって橋の耐久性、劣化などを判定し、補修や補強などの判断にするため行います。)
【DDシステム】高速レーザー変位計(DDセンサー)を使って、計測する構造物に取り付けた階段状ターゲット(DDターゲット)にレーザーをあてて変位を計測するシステム