日々進化する計測技術と多種・多様化するニーズにレンタルでお応えします。

ニュースレター 現場おやじの一言

Vol.01 建設工事?(2016.4.1 発行)
PDFダウンロード

第1回目は、「建設工事?」についてです。

まず、コンクリート構造物や道路、トンネル、ビル建築などを造っていく『建設工事』はどういう流れで完成まで至るのかを書いていきます。その中で、『道路公団規格』『土木学会基準』などについても説明します。

ハイライト

建設工事?

建設工事には、大きく分けて①土木工事と②建築工事に分けられます。他にも標識や消火設備などを工事する『設備工事』だったり、電柱を建てたり、電線を張ったりする『電気工事』などがありますが、大きく分けるとこの2つです。

①土木工事

読んで字のごとく『土』と『木』を使って行う工事です。
辞典では、“道路・鉄道・河川・橋梁・港湾などの、土石・木材・鉄材などを使ってする建設工事”となっています。
例えば、道路整備や橋やトンネルの構築、鉄道の敷設、河川や港湾の工事、上・下水道の整備、治水工事、発電所の建設、ダムや堤防の建設などです。

今でこそ『木』を使用することは少なくなりましたが、昔はトンネルを掘るのでも、橋を造るのでもほとんど『木』を使ってきましたが、今はそれに代わる材料が開発されていっています。『鉄』であったり、『硬質プラスチック』だったりです。

  • 土砂運搬
  • 橋梁工事

②建築工事

主に建物、人が活動するための空間を建設することであり、一般住宅やマンション、アパートなどの集合住宅、オフィスビル、店舗、学校などの建設が挙げられます。

建築工事でソーキの扱っている商品では
・右のような解体工事などで、近隣から苦情がこないように騒音計振動計を使って計測したり、表示したりします。(工事の騒音振動の基準値は決まっています。)
・ビルの設備工事などで壁に穴をあける時には鉄筋探査機ウォールスキャナーを使って障害になる鉄筋や配管を非破壊(壁を壊さずに)探査します。
・ビルの電気工事などではクランプテスタを使って電流や電圧を計測します。
・ビルなどの中での測量には墨出器を使って測量します。
ぐらいだと思います。

  • 解体工事
  • 建設工事

公共工事と民間工事?

建設工事の種類が土木と建築の2つあるっていう話で、今度は工事費(工事にかかるのお金)を出す所の違いによって建設工事は2つに分けられます。

①公共工事

・税金を使ってする工事
・施主(仕事を発注する人)は国や地方公共団体
・入札により設計コンサル、工事業社を決定

【入札とは】
工事を施工したい業者がこの工事はうちではいくらでやりますという金額を施主に一斉に知らせます。(実際に各業者が工事金額の書いた紙を箱の中に入れていきます。札入れ(ふだいれ)といいます。“緊張の一瞬”です。そこで一番安く金額を入れた業者が工事を行います。“受注”です。)

②民間工事

・企業や個人のお金を使って工事
・施主は企業や個人
・設計は企業内でおこなったり、外部に出しても直接契約
・工事業者も直接契約が多い(工事によっては入札を行いますが、ほとんどいつもやってもらっている業者ということが多い)
・企業や個人の支出(出るお金)なので、入札をしなくてもOK。
ですから、道路や橋を造る土木工事はほとんどが国、県、市、村からの発注なので、公共工事が多いです。また、ビルや病院、工場などはほとんどが企業や個人からの発注なので、建築工事はほとんどが民間工事です。

道路公団とは?

土質試験器の一部商品の仕様に“道路公団規格”とか“NEXCO試験方法”とか記載されていますが、

【道路公団】とは
有料道路(高速道路および一般有料道路)の建設・管理を行っている特殊法人で、2005年になって民営化され、NEXCOという名前に変わりました。道路公団=NEXCOです。道路公団の表記は古いですが、いろいろなところに残っています。
NEXCOも、先程でいうと『公共工事』の部類に入ります。NEXCOから工事が発注され、入札により工事業者が決定します。
NEXCO(道路公団)の工事をする時には、工事を施工する上で決まりごとがたくさんあります。工事する方法であったり、工事に使用する材料、工事や材料の価格であったりが決まっていて、それをまとめたものが『共通仕様書』『特記仕様書』と呼ばれるものです。その中に書かれているNEXCO(道路公団)の工事で使用してもいい工法、材料、計測器の規格を“道路公団規格”と言い、NEXCOで行う試験のやり方が“NEXCO試験方法”と呼ばれています。
NEXCO以外の公共工事にもそれぞれに決まりごとがあり、それを書いたものを『仕様書』と言います。

  • 高速道路

【国の工事】とは
“国土交通省”の出先機関である各“地方整備局”からの発注になります。
近畿地方だったら“近畿地方整備局”(昔の名前を略して“近畿地建”(昔の“建設省近畿地方建設局”から)とも言います。)、関東地方だったら“関東地方整備局”(関東地建)が発注者です。
ここでの決まりごとを書いたものが『○○地方整備局 土木工事共通仕様書』『土木工事施工管理基準』などがあります。
【県・市・村の工事】は県、市、村の発注になりますが、決まりごとは各地方整備局の仕様書に準拠することが多いです。たとえば、大阪府だったら、近畿地方整備局の仕様書に従って工事します。

  • トンネル

土木学会基準とは?

『土木学会』とは、土木工学の進歩および土木業界の発達ならびに土木技術者の資質向上を図り、学術文化の進展と社会の発展を寄与することを目的とした公益社団法人です。40,000人ほどの会員がいて、会員は大学の教授や学生、企業(建設会社)の研究者だったりします。その人たちが実験や研究を行い、学会で発表したり、それを基に決まりごと(仕方書)を作ったりしている“土木業界”の中では最も大きい団体です。
そこで決められた基準が『土木学会基準』です。コンクリートに関しては『コンクリート標準示方書』だったり、トンネルに関しては『トンネル標準示方書』など数々あります。
土木学会が決めた基準がNEXCOや地方整備局の仕様書にかなり反映されています。

次回は『建設工事』の第2弾“工事の流れ(発注~受注~着工~施工~完成)編”です。

トップページへ